ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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2013年 01月 16日 ( 1 )

タコと栗

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 高速道路からもよく目立つ巨大ショッピングセンター、コロンボのすぐ近くには「村」がある。リスボンの真ん中にアルガルヴェかリバテージョのどこかの集落がスポッと落ちて来たような、そこだけ時間が止まってしまったような不思議な地区、カルニーデ。黒い石のごろごろした路地、小さな2階建ての家、オリーブの木や塀に囲まれた畑、曲がり角から馬が荷車を引いてひょっこり出てきそうな、昭和に戻ったような、懐かしい風景。「村」の中心のあずまやのある細長い公園の周りには飲食店が集まっていて、時々雑誌で紹介される店も数軒ある。ある雑誌に載っていたタコ料理の写真が凄く美味しそうだったので、地図で調べて来たのだが、リスボンの新興住宅街にこんな場所があるとは驚きだった。
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「コレット・デ・カルニーデ」は可愛い黄色い三角屋根の建物で1階と2階がレストラン。こじんまりとした客室も窓から見る景色も心が和む。記事によると、魚介のスープもリッチで美味しいそうだが、タコを食べるつもりで来たので、野菜のスープにした。野菜スープも実沢山で食べごたえがある。ポルトガルのスープは動物性油脂やたんぱく質を使わなくともボリュームとコクがありとても美味しい。
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 メインのタコのグリルは栗とキャベツがつけ合わせという珍しい組み合わせ。みじん切りにした赤と緑のピーマンを散らした食欲をそそる色彩。タコは柔らかく、キャベツもジューシーだ。キャベツに隠れたオリーブオイルをたっぷり吸収したパンの小片も美味い。しかし栗は「ん?」であった。水分が抜けてカチカチになった栗は甘みもなく、タコの旨味を吸った訳でもなく、オリーブオイルともなじんでもなく、皿の中では協調しているように見せかけて、実は他の材料とは融和せず独立独歩の道を歩んでいたのだった。私はタコのお供はやはり皮付きジャガイモが似合うと思う。
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 デザートはカルニーデ・パイというこの店のスペシャリティ。サクサクのパイにカスタードソースをかけたものだ。大きさに驚くが軽くて甘さもかなり控え目。
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 コロンボで買物ついでにフードコートでマックやピザを食べるのもいいけど、次のカルニーデ駅で降りて前世紀のポルトガルにタイムスリップし、伝統的なポルトガル料理を味わうのも楽しい。値段は前世紀とは言えないが、このカルニーデ地区には他にもアレンテージョ料理専門店や、石焼ステーキを名物とするレストランがある。リスボンの知られざるミニテーマパーク「カルニーデ田舎ランド」でノスタルジーを感じてみては。
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by caldoverde | 2013-01-16 22:24 | シーフード | Comments(5)